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バファリンあれこれ

バファリンあれこれ

「頭痛にバファリン」とテレビのCMでもおなじみですね。バファリンとは商品名で、お薬の中身はアスピリンです。アスピリンは熱さましや痛み止めに用いられますが、他の鎮痛薬と同様、服用の際に胃を荒してしまう傾向があります。そこで、ダイアルミネートという制酸剤を加えて、胃粘膜への刺激が少なくなるように工夫したのが「バファリン」なのです。ところで、テレビ・新聞等で宣伝することが許されている、町の薬局・薬店で売っているお薬はOTC薬と呼ばれています。また、病院で処方されるお薬は医療用薬と呼ばれています。

ひとくちにバファリンといっても正確な中身は次の表のようになります。

医療用薬
OTC薬
バファリン錠 バファリンA錠
大人用 アスピリン 330mg アスピリン 330mg

ダイアルミネート 150mg ダイアルミネート 150mg
小児用バファリン錠 小児用バファリンC2. 錠
子供用 アスピリン 81mg アセトアミノフェン 33mg

ダイアルミネート 33mg
OTC : Over The Counter の略で、薬局で処方箋なしで売られるお薬

最初に、バファリンの中身はアスピリンと言いましたが、お気づきのように小児用バファリンC2. 錠だけは“アセトアミノフェン”という別のお薬です。

どうしてこの違いが出てきたのでしょうか?

現在、小児科ではアスピリンはほとんど処方されていませんが、これは“ライ症候群”の発症原因と疑われているためです。

ライ症候群とはオーストラリアのライ(Reye)博士によって初めて報告された疾患で、主に小児がインフルエンザ、水痘などのウイルス性疾患にかかった後、嘔吐・意識障害・痙攣・肝機能障害などをきたし、生命が危険になる病気です。そしてアスピリンなどのサリチル酸系薬剤を服用した患者がこの疾患にかかりやすいとの疫学調査が報告され、1985年(昭和60年)10月厚生省から副作用情報として『サリチル酸系薬剤とライ症候群との因果関係は明らかではないが、関連性を疑わせる報告があるため、15歳未満の水痘・インフルエンザ等のウイルス性疾患の患者にやむを得ず投与する場合は慎重に投与し予後の患者の状態を十分に観察するように』との通達が出されました。これは実質的には、小児のウイルス性疾患に対してはサリチル酸系薬剤(アスピリン等)は投与しない、との主旨と解釈できます。

この通達以降 OTC薬の小児用バファリンは、その成分が“アスピリン”から“アセトアミノフェン”に変更されたのです。


Q. 大人なのに、“小児用バファリン”と言うお薬が処方されました。

これは子供のお薬だとおもうのですが.....。


A. アスピリンには、解熱鎮痛作用の他に、血小板機能抑制作用(体の中の血液が固まるのを防ぐ作用)もあります。この作用は解熱鎮痛作用に対してより、ずっと少ない量で現れますが、一方で、量が多くなると複雑な体の機構により、逆に血液凝固系の活性化(血栓が出来やすくなる)と言う状態が起こります。この矛盾した現象はアスピリンジレンマと呼ばれています。この為、今でも世界各地で血小板抑制の至適量を求めて、色々な研究が行われています。具体的には、“1日おきに30〜40mg”という説から、“毎日300mg”という説まで様々な研究報告が出されているのですが、最近では、“1日アスピリン80mg”位がよく処方されます。つまり、大人でも、小児用バファリンを1日1錠服用することにより、体の中で血栓ができて生ずる病気−心筋梗塞・脳血栓−予防できるのです。

最後にくどいようですが、OTC薬の小児用バファリンC2. 錠では心筋梗塞は、防げません−ヨ!!

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