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尿路結石

尿路結石尿路結石症(腎結石、尿管結石など)

尿路結石症はどのような病気ですか?
腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道などに結石ができる病気で、結石により尿の流れが邪魔されるとお腹の激しい痛みが起こります。

尿路結石はどうしてできるのでしょうか?
いろいろ複雑な原因で結石はできますが、体の中では結石をできやすくする因子があります。
結石をできやすくする因子:
水腎症などの尿を流れにくくさせる長期間の尿流障害
腎盂腎炎、慢性膀胱炎などの尿路感染症
副甲状腺機能亢進症などの尿中のカルシウムを増加させる病気

尿中のシュウ酸、シスチン、尿酸を増加させる病気結石の種類にはどのようなものがありますか?
80%はシュウ酸カルシウムなどのカルシウム結石です。ほかに感染結石や尿酸結石やシスチン結石などがあります。

どのくらいの人が尿路結石症にかかりますか?
20人に1人は一生のうちに1回は尿路結石症にかかります。また、男の人のほうが女の人より2倍くらい多く結石症になります。

尿路結石症の症状にはどのようなものがありますか?
結石のある場所により症状も異なります。
結石が腎臓の中にあって尿の流れを邪魔しなければほとんど症状のない場合もあります。

  • 腎疝痛(側腹部痛)
    腎臓や尿管にあって、尿の流れを邪魔する場合は激しいお腹の痛みがあります。その場合は吐き気を伴ったり、吐いたりします。
  • 膀胱刺激症状(頻尿、排尿痛、残尿感)
    結石が膀胱の近くにある場合には膀胱炎に似た症状を示します。
    結石が膀胱の出口や尿道にあると尿が出にくくなったりします。
  • 血尿
    結石が尿路のまわりの粘膜を傷つけて血液が尿に混じり、血尿になります。
    結石により尿の流れが悪くなると細菌がついて慢性の感染症を引き起こしたり、水腎症などの状態となり、それによる軽度の痛みが持続することがあります。

尿路結石症に対して現在どのような治療法が行われていますか?
尿路結石に対する治療法はこの数年で大きく変わりました。
尿路結石にたいしてお腹を切ることはもうありません。
小さな結石は自然に尿と一緒に体の外に出ます。
自然に体の外に出ない結石や、症状の強い結石に対しては、現在3種類の方法で治療が行われています。
体外衝撃波尿路結石破砕術(ESWL)
体外衝撃波結石破砕装置を用いて体の外から衝撃波で結石を破砕します(図)。
経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
尿道から細い鏡を尿管の中に入れ、衝撃波やレーザーを用いて結石を破砕します。
経皮的尿路結石摘出術(PNL)
背中に腎臓までの小さな孔を開けて、その孔から衝撃波や超音波を用いて結石を破砕します。
現在、体外衝撃波尿路結石破砕術が主流ですが、膀胱や尿管の結石の中には治療効果の点から経尿道的尿路結石破砕術のほうが向いている結石もあります。
体外衝撃波尿路結石破砕術では処理しきれない結石にたいしたは3種類の治療法を組み合わせて治療が行われます。

尿路結石症の患者さんや以前に尿路結石症になったことのある人はどのような点に注意して生活をすればいいですか?
結石の治療をして結石がなくなっても二人に一人は結石が再発しますので、尿路結石症の患者さんは以下の点に注意して生活してください。
1 尿路結石再発予防に水分(飲料水、番茶、麦茶、ウーロン茶など)を多く取りましょう
一日の尿量は2リットルくらいを保つことが望ましいです。そのために3食後および就寝前にコップ1杯くらいの水分を取るようにしましょう。水分は尿の濃縮を予防し、結石成分を洗い流します。
アルコール、特にビールは利尿作用後の尿の濃縮、尿酸排泄の増加、尿の酸性化を招き、尿酸結石やしゅう酸結石を作りやすくします。飲酒後は夜間に水分を補給しましょう。
2 食事に注意しましょう
夕食中心の食生活を改善し、朝昼夕食をバランスよく取りましょう。
野菜に多く含まれているマグネシウムは結石形成を阻害する方向に働き、植物繊維は腸管でのカルシウムの過度の吸収を押さえます。野菜を多く取りましょう。
動物性蛋白質の取りすぎは尿中カルシウムの増加、尿中クエン酸の低下、尿の酸性化、尿中尿酸の増加を招きます。これにより尿酸結石のみでなく、しゅう酸結石も作りやすくします。植物性蛋白とのバランスをとり、野菜も多く取りましょう。
一般に牛乳、乳製品などカルシウムを多く含む食品、ほうれん草、パセリ、タケノコ、チョコレート、コーヒー、ココア、コーラ、緑茶などしゅう酸を多く含む食品は結石を作りやすいといわれますが、極端に多くなければ心配いりません。重要なことはバランスの良い食事を取ることです。
食後に結石になりやすい物質が尿中に排泄されます。夕食後すぐに寝ると結石形成に都合の良い環境を作ることになります。夕食後すぐに寝ないようにしましょう。

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