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尿失禁について

尿失禁について

膀胱はどのような働きをしていますか?
尿は腎臓でつくられ、膀胱に運ばれます。
膀胱には2つの重要な働きがあります。尿をためる働きと尿をスムーズに体の外に出す働きです。
この働きには膀胱と尿道括約筋の機能が同時に協調して働く事が重要です。その調節は大脳や脊髄などの神経が行っています。
膀胱に尿がたまってくると括約筋が緊張して尿をもらさないようにします。
脳から排尿してもよいという信号が出ると、括約筋がゆるみ、膀胱が収縮し、尿が勢いよく体の外に出ます。

尿失禁とはどのような病気ですか?
しかし、このような働きがこわれて、自分が排尿しようと思わないときに尿が思わず漏れてしまうのが「尿失禁」です。

尿失禁にはどのような種類がありますか?
尿失禁にはいろいろなタイプがあります。
(1) 全尿失禁:尿道の括約筋が弱くなり、常に尿を我慢できず、 漏れている状態の尿失禁
(2) 反射性尿失禁:脊髄の病気などで急に尿がもれそうになり 我慢できない状態の尿失禁
(3) 腹圧性尿失禁:赤ちゃんを何人か生んだことのある中年以 降の女性に多く見られる尿失禁で、尿道を支える力が弱くなり、セキや笑い、くしゃみ、重い物を持ったときや飛び 上がったときなど急におなかに力が入ったときに生じる尿失禁
(4) 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁:尿の出が悪い病気があ り、膀胱にたまった尿があふれ出ている状態の尿失禁
(5) 切迫性(せっぱくせい)尿失禁:女性の急性膀胱炎の最盛 期などにみられる尿がしたくなるとトイレまで我慢出来ずに漏れてしまう尿失禁
(6) 尿道外尿失禁:尿が尿道外から漏れる状態の尿失禁などがあります。

尿失禁の人はどのくらいいますか?
日本中で400万人以上の人に尿失禁があると言われており、非常に多くの方が尿失禁で悩んでおられます。尿失禁のなかで女性の尿失禁はいろいろな治療により完全に治る場合が多く恥ずかしがらずに泌尿器科医に御相談下さい。尿失禁の検査にはどのようなものがありますか?
尿失禁の診断には症状をよく聞かせてもらった上に、
(1) 尿の漏れる程度を調べる尿失禁定量テスト
(2) 膀胱と尿道との角度をみるチェーン膀胱尿道造影
(3) 排尿の状態や膀胱、尿道の機能をみる排尿動態検査などの検査を行います。

尿失禁の治療はどのように行われますか?
尿失禁の治療は失禁のタイプや程度により異なりますが、
(1) 骨盤を支える筋肉を鍛えたりする行動療法
(2) 尿道抵抗を増大させる薬や膀胱の筋肉をゆるめる薬を使用 する薬物療法
(3) 膀胱の出口を吊り上げる手術や膀胱を拡大する手術などの手術療法などがあります。尿失禁のタイプや程度により、より良い治療法の選択が重要です。

お年寄りの尿失禁の対策はありますか?
最近、お年寄りの尿失禁が問題となっております。年をとるに伴い、尿が出にくいという症状と尿失禁が問題となる患者さんが増加して来ています。患者さんの症状をくわしく聞き、患者さんそれぞれにあった尿失禁を治す積極的な工夫が、御本人にもまわりの人にも必要です。お年寄りが常用している高血圧の薬や睡眠薬などによっても尿失禁をおこす事があります。また、尿の出を悪くする薬を服用していることもありますので、その点も注意してお年寄りの尿失禁に対する工夫が必要です。尿失禁で困って、ひとりで悩んでいてもはじまりません。遠慮なく泌尿器科を受診し、相談してください。

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